IPO補欠当選後、繰り上げ当選の確率はどれくらい?【最新データ】

IPO(新規公開株)に応募したものの、「補欠当選だった!?」…そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。補欠当選となった場合、繰り上げ当選のチャンスがあるかどうか、気になりますよね。実際にどれくらいの確率で繰り上げ当選が発生するのでしょうか?
この記事では、最新のIPO補欠当選データを元に、補欠当選後の繰り上げ当選の確率について、わかりやすく解説します。数字をもとにした具体的な事例を紹介し、実際の繰り上げ当選の状況がどのようになっているのかを明らかにします。
この機会に、補欠当選後の繰り上げ当選にどれくらいの可能性があるのか、ぜひチェックしてみてください✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
【結論】IPO補欠当選と繰り上げ当選の可能性
「補欠当選したけど、本当に繰り上げ当選するの?」と感じる方もいるでしょう。私の実績を振り返ると、確かに補欠当選から繰り上げ当選に繋がったケースがあります。
実際、補欠当選から繰り上げ当選する確率は約2.5%と、IPO全体の当選確率に比べてかなり高い数字です。これだけの確率があれば、希望を持ち続ける価値は十分にあります。だからこそ、補欠当選した銘柄については再度企業分析を行い、購入してもよいと判断したら、購入申し込みをすることをオススメします。
他の方の購入辞退などによって繰り上げ当選のチャンスが生まれることがあるので、せっかくのチャンスを逃さずに活かしましょう。
IPOの補欠当選とは?
IPOの抽選に申し込んだものの、補欠当選だった!?当選こそしなかったものの、当選のチャンスが残されている状態を「補欠当選」といいます。
補欠当選になるのはなぜ?
IPOは、一般的に需要に対して供給が少なく、抽選に漏れてしまうケースがほとんどです。しかし、すべての当選者が必ず購入するとは限りません。
- 他の銘柄に資金を回したい
- 公募割れしそう
- 市場の状況が不安定
- 上場後の企業成長が心配
- 他の投資を優先したい
- 購入手続きを忘れた(私も5回(৹˃ᗝ˂৹))
など、様々な理由で当選者が購入を辞退することがあります。さらに、購入忘れも加わります。実際、私も補欠当選した際に5回も購入を忘れてしまいました。
このような場合、購入を辞退したなどのIPO株を補欠当選者に割り当てるというのが、補欠当選の仕組みです。
IPO補欠当選から繰り上げ当選までの流れ

証券会社ごとのIPO補欠当選の有無
補欠当選とは、「もしIPO当選枠に空きが出たら、次に繰り上げ当選する可能性がある」という状態です。つまり、最初は外れたものの、他の人が辞退した場合にあなたのところにチャンスが回ってくるんです。
補欠当選が発生する証券会社一覧 | ||
証券会社 | 抽選結果の表示 | |
1 | SBI証券 | 当選、補欠当選、落選 |
2 | 楽天証券 | 当選、落選/補欠当選なし |
3 | みずほ証券 | 当選、補欠当選、落選 |
4 | 野村證券 | 当選、補欠当選、落選 |
5 | 松井証券 | 当選、補欠当選、落選 |
6 | 三菱モルガン | 当選、次点、当選せず(落選) ・次点から「繰上当選」に変更となる場合がある。 |
7 | 大和証券 | 当選、補欠当選、選外(落選) |
8 | マネックス | 当選、補欠当選、落選 |
9 | SMBC日興 | 当選、補欠(落選) |
10 | 東海東京証券 | 当選、補欠当選、落選 |
11 | 岡三オンライン | 当選、補欠当選、落選 |
12 | SBIネオトレード | 当選、補欠当選、落選 |
13 | 三菱スマート | 当選数で確認/補欠当選なし 0株=落選 |
※三菱UFJモルガン・スタンレー証券=三菱モルガン ※マネックス証券=マネックス ※SMBC日興証券=SMBC日興 ※SBIネオトレード証券=SBIネオトレード ※三菱UFJ eスマート証券=三菱スマート |

楽天証券と三菱UFJ eスマート証券では、補欠当選がないみだいだよ。

補欠当選のメリット・デメリット
【7年分】実際のIPO補欠当選から繰り上げ当選までの結果
この7年間で経験したIPOの補欠当選と繰り上げ当選の実際の結果を、リアルなデータと共に紹介します。繰り上げ当選の確率や傾向についても詳しく解説し、投資家目線で役立つ情報をお届けします。
私の7年間のIPO補欠当選の実績
私の7年間のIPO補欠当選の実績を表にしてみました。証券会社ごとの補欠当選数をまとめています。ご覧の通り、SBI証券では特に多く、年々増加傾向にあります。また、他の証券会社でも一定数の補欠当選があり、全体で110回の補欠当選を経験しました。
当選も補欠当選も運に左右される部分が大きいですが、私の実績を通じて、補欠当選がこれだけあることを知っていただけたら嬉しいです。
7年間のIPO補欠当選実績(証券会社別) | ||||||||||||
年 | SBI | みずほ | 野村 | 松井 | モルガン | 大和 | マネックス | SMBC | 東海 | 岡三 | ネオ | 合計 |
2018 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 9 |
2019 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
2020 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 8 |
2021 | 5 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
2022 | 13 | 3 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 24 |
2023 | 15 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 24 |
2024 | 19 | 4 | 4 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 32 |
合計 | 58 | 17 | 9 | 7 | 0 | 9 | 2 | 0 | 7 | 1 | 0 | 110 |
モルガン=三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC=SMBC日興証券、東海=東海東京証券、 | ||||||||||||
岡三=岡三オンライン、ネオ=SBIネオトレード証券 |
補欠当選後の繰り上げ当選の確率はどれくらい?
私の7年間(2018年~2024年)のIPO補欠当選と繰り上げ当選の実績です。
IPO補欠当選の実績と繰り上げ当選確率 | |||||||
年 | 補欠 当選 | 補欠当選後 | 繰上当選 | ||||
辞退 | 購入 忘れ | 上場 中止 | 購入 申込 | 繰上 当選 | 確率 | ||
2018 | 9 | 2 | 1 | 1 | 5 | 0 | 0% |
2019 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0% |
2020 | 8 | 0 | 2 | 0 | 6 | 0 | 0% |
2021 | 10 | 1 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0% |
2022 | 24 | 1 | 0 | 0 | 23 | 0 | 0% |
2023 | 24 | 7 | 2 | 0 | 15 | 1 | 6.7% |
2024 | 32 | 14 | 0 | 0 | 18 | 1 | 5.6% |
合計 | 110 | 25 | 5 | 1 | 79 | 2 | 2.5% |
私のIPO繰り上げ当選実績とその結果
次の表は、私の繰り上げ当選履歴と損益の詳細です。
この表からわかることは、2回の繰り上げ当選のどちらも主幹事証券会社で当選しているという点です。主幹事証券会社はIPOの配分(割当数)が多いため、繰り上げ当選のチャンスが比較的高くなる可能性があります。
マイナスとなったS&Jですが、大きな損失とならなくてよかったです。投資の判断は難しいものですが、Faber Companyは額的には少ないものの、家計を担う主婦にとっては大きな臨時収入となり、嬉しい結果でした。
繰り上げ当選の実績と損益額 | |||||
年 | コード | IPO銘柄 | 損益額 | 当選 証券会社 | 主幹事 証券会社 |
2023 | 5599 | S&J | -4,750円 | 東海東京証券 | 東海東京証券 |
2024 | 220A | Faber Company | +19,000円 | SBI証券 | SBI証券 |
合計 | +14,250円 | ||||
※損益額=手数料と税金を支払った後の実際の手取り額 |
IPOの人気度と補欠当選の関係
IPOに応募していると、人気のある銘柄では補欠当選すらしないことが多いよね。

確かに、実際補欠当選って、IPO的に評価の低い銘柄が多い気がするんだよね。

私見だけど、IPO的に評価が低い銘柄は、当選者が購入辞退することを見越して補欠当選者が多くなるんじゃないかなと思ってる。

なるほどね。辞退者が出るだろうと予想して、補欠当選を出しているのかもしれないね。

実際、私が補欠当選している時、夫も同じく補欠当選していることがよくあるんだ。

1つの銘柄で、複数の証券会社で補欠当選することがあるよね。

逆に、IPO的評価が高い銘柄では補欠当選はほとんどないよね。人気があると競争が激しくて、当選するのも難しいよね。

補欠当選のチャンスを生かす!繰上当選確率は約2.5%
補欠当選に対する繰上当選確率は、実績に基づくと約2.5%となっており、IPO全体の当選確率に比べてかなり高い数字です。少しの希望を持ち続ける価値は十分にあります。この2.5%を高いと思うか低いと思うかは人それぞれですが、私は十分に高い確率だと感じています。
補欠当選した銘柄については、購入申し込みすることをオススメします。なぜなら、購入辞退などによって繰上当選のチャンスが生まれる可能性があるからです。これを活かさない手はありません。
購入申し込みをする前に、必ず企業分析を行い、購入しても問題ないと判断した場合に申し込むことが大切です。企業の将来性や市場動向を再度チェックして、確信を持てる銘柄に対して再度チャレンジしましょう。少しのチャンスを逃さず、IPOのチャンスを最大限に活かすために、慎重に判断して申し込むことをオススメします。
IPOは運次第な部分も多いため、みんなが必ずこの確率になるわけではありません。だからこそ、少しのチャンスを大切にして一緒に頑張りましょう。希望を持ち続けることが、成功への第一歩です。一緒に、IPOのチャンスをしっかり掴んでいきましょう⸜(*ˊ ᗜ ˋ*)⸝
